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2009年3月

4月の介護保険改正

 2003年4月に北代で開業した「あさひホーム」と2006年7月に吉作で開業した「あさひホーム吉作」では、デイサービス、ショートステイ、グループホーム、訪問介護、居宅介護支援事業(ケアマネジメント)などの介護保険サービスを、要介護認定を受けたお年寄りに提供している。その対価としての介護報酬が、両ホームで介護サービス事業を運営している?朝日ケアに支払われるが、介護報酬のうちの9割が介護保険から支払われ、1割を利用者本人が負担している。 
 2000年の4月1日から施行された介護保険制度に基づく介護報酬は、3年に1度大規模な改定が行われることになっている。2003年の改定では全体として2.3%のマイナス、2006年の改定では全体として2.4%のマイナスとなった。そして、今年2009年の改定では、3%アップすることを厚生労働省が決めた。 
 政府・与党は、報酬引き上げによって介護職員の給料を月2万円上げ、それによって介護業界の深刻な人手不足の解消を目指すとしている。この「給料2万円アップ」が、昨年から新聞の見出しにたびたび使われてきた。 
 私は、2006年の介護報酬改定での、デイサービスの送迎加算が廃止されたなどの改悪を朝日ケアの社員から聞いていた。また、実際に朝日ケアの決算では、改定の影響を受けての減収の数字を見てきた。そこで、実態や理屈に合わない内容は改正する必要があると思い、また、過去6期の決算で5期が赤字という危なっかしい経営を脱するためには介護報酬のアップが欠かせないと思っていた。だから、わずか3%のアップでも、その内容に期待するところが多少はあった。 
 しかし、2月14日と15日に参加した交流会と研修会での説明を聞いて、その期待は吹き飛んだ。 
 2月14日の富山市認知症グループホーム協会の管理者交流会に、朝日ケアのM総務部長、M介護部長と一緒に参加したが、議題の一番目が「介護報酬の改定について」であった。この協会の会長さんが説明会に参加しての報告であったが、「加算が増える項目や新規に設けられた項目を、ほうきでかき集めるようにしなければ収入を増やすことは出来ないと説明された」との言葉を聞き、これではあまり期待できないと感じた。参加者からは、「給料2万円アップ」を言うのならば、従来の本体部分の点数を一律に3%上げればよいのではないかという素朴でもっともな意見も出された。 
 翌15日の日曜日は、富山県介護支援専門員協会の研修会に参加し講演を聞いた。講演での最初の話題がやはり介護報酬改定であった。介護報酬改定を審議する委員会の委員でもある講師が、「審議の過程で介護職員の給料を月2万円上げる話は全く議論されなかった。3%アップは、"全国の介護職員の給料を月2万円あげるために必要な財源を確保するためには、介護保険料の3%のアップが必要である"としての3%であった。」と話された。また、介護報酬改定の要点として、新設された色んな加算についても説明されたが、国会議員に力を持っている医療団体の要望が通っていると聞き、なるほどそんな事もあるのかと、政治の裏側を見た思いであった。 
 私が「あさひホーム」を作ったのは、母を自分が運営する事業所で介護したいという思いが大きな理由であった。3年前に母を亡くしたが、介護事業運営も6年になる今、富山のお年寄りが「あさひホーム」や「あさひホーム吉作」で、残された日々を少しでも穏やかに、ハッピーに過ごしていただきたいという思いがますます強くなっている。 
 介護保険で縛られた事業の厳しさや抱える問題は、今回の介護報酬改定ではほとんど解消されそうには無いということが分かった。しかし、ぶれることなく介護の理想を追求しつつ、早く経営として成り立たせたいと頑張っている。
 先日も「あさひホーム」のデイサービスフロアで、顔見知りのおばあちゃんから「私はいろんな所に行ったが、あさひホームが一番いい。ありがたいことです。」と言われた。厳しいけれども介護事業経営を続けていくための、大きな勇気を頂いた思いである。

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