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朝日建設株式会社 本社地図
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2010年5月

社員教育

 4月1日の入社式は、朝日建設?と?朝日ケアの合同入社式として行った。当初は、朝日建設の入社式が終ってから朝日ケアの入社式を引き続き行なう予定であったが、両社共に新卒の社員が入ること、それも同じ20歳の女性ということで、3月末になって急遽合同で行なうことに変更した。入社式の後に行なう私が担当する新入社員教育も、従来は朝日建設だけであったが、今年は両社の経営理念を取り込んだパワーポイントを作り、合同で行なった。
 入社式での挨拶の中で、私は「朝日建設の仕事の柱である土木工事は、英語ではCivil Engineering といい、これは土木工学も意味するが、直訳すれば「市民の工事」、「市民の工学」であり、「市民が生活する基盤を作る工事、工学」という意味である。人間が生活し、経済活動を行い、また安全に安心に、そして文化的に衛生的に暮らすためには、当社がメインとして造る道路を始め河川の護岸や上下水道、また、ダムやトンネルなど生活基盤としての土木構造物があって初めて成り立つのである。
 一方、朝日ケアが行なう老人介護事業は、土木構造物の生活基盤の上で生まれ育ち、仕事をしたり家庭を築くなどしてきたお年寄りに、人生の最終章の時間を出来るだけ楽しく過ごしていただけるようお世話する仕事である。
 この意味で、朝日建設グループは、人間のスタートとラストに関わる大変重要な仕事をしているのであり、このことに使命感と誇りを持って仕事をして欲しい。」と話した。
 さて、最近読んで納得・共感できた本に「<就活>廃止論」(佐藤孝治著、PHP出版)がある。この本の内容については、先月の業務推進会議や今月の朝礼で話したが、印象に残った文章は、『就職活動には<ステップ0> がある。いわゆる就職活動のイロハとされる自己分析とか、エントリーシートの作成とかいった具体的な活動を<ステップ1>とすれば、それを始める以前の「経験と学びによって人間としての力を高める」という段階が<ステップ0>である。』、『大学生の「社会化」が足りない。』、『学生が就職活動に苦戦している理由は、新卒学生に対する求人が少ないからではない。企業が採りたいと思う学生が少ないからである』、『企業がぜひ採りたいと思える「いい人材」の出現率は5%程度だ。』、『学生の中には、就職活動にぶち当たって戸惑うところまでは同じでも、ちょっと磨けば”準備完了”となる人と、抜本的な対策が必要な人がいる。それまでの二十数年間の人生で<ステップ0>をどのように歩んできたかによって、この差は非常に大きなものになっている。その差には、大学の偏差値とか、学校の成績とかいった基準はあまり関係がない。その差とは、「コミュニケーション能力」、「ものごとに対する主体性(自分の頭で考えられるか)」、「これが自分の強みと明言できる能力」、「自分なりに、これだけは一生懸命頑張ったと言える経験」』などである。
 当社がこれまでに採用してきた社員で、数年の内に、中には1年以内に辞めていった新卒社員を思い出せば、『学生が就職活動に苦戦している理由は、新卒学生に対する求人が少ないからではない。企業が採りたいと思う学生が少ないからである』が合点できた。彼らは、“5%”の「いい人材」からはるかに離れた、最初から採用してはいけない学生、生徒、あるいは「採りたい」と勘違いさせられた学生、生徒だったと言える。
 しかし『企業がぜひ採りたいと思える「いい人材」の出現率は5%程度だ。』と言われても、大半の企業がそれ以外の学生を採用し、また中途採用しているのが現実だ。そして、『学生の中には、就職活動にぶち当たって戸惑うところまでは同じでも、ちょっと磨けば”準備完了”となる人と、抜本的な対策が必要な人がいる。』中の、『抜本的な対策が必要な人』に属する人を新卒採用し、抜本的な対策がなされないままに社会に出た人を中途採用している企業がこれまた多いと思われる。
 となれば仕方が無い。入社後に、「コミュニケーション能力」をつけさせ、「ものごとに対する主体性」を持たせ、「これが自分の強みと明言できる能力」を開発させ、「自分なりに、これだけは一生懸命頑張ったと言える経験」を積ませることだ。
 そこで改めて当社の経営理念の「人は経費ではなく資源」の重要性を思う。「玉(たま)磨かざれば光なし」という諺があるが、新入社員に限らず玉の資質を持った社員は、磨いて有用な資源にしなければいけないのである。そうしなければ、もうひとつの当社の経営理念である「建設工事を通して、お客様や地域の役に立つこと」や「お年寄りに満足してもらうこと」は絶対に出来ないし、入社式で新入社員に話した使命感と誇りを持って仕事をすることもできない。
 ひとり社長の私だけが社員教育するのではない。部下を持つ社員の全てが部下の教育の重要性を認識し部下の育成に努めること無しに、今年の10月に創業70周年を迎える朝日建設にも、来月設立8周年を迎える朝日ケアにも、明るい将来は無いと断言できる。
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