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2002年3月

課外授業体験記−その2−

先月号では、授業に出かけるところで終わったが、今月は授業の様子である。
 舟橋中学校は、各学年一クラスの小規模な学校であり、私は生徒数27人の1年生の教室に案内されて「こんにちは」と言いながら足を踏み入れた。教室の後方に陣取っている新聞やテレビ各社の記者の姿にはさほど緊張しなかったが、富山経済同友会が始めた課外授業講師派遣の第1回目であり、小中学校が完全学校週5日制となって「総合的な学習」、「ゆとり教育」が4月から導入される今年だけに、この課外授業に対する学校やマスコミの関心は高く、そのこと対して私自身「下手な授業は出来ない」というプレッシャーを感じていた。でも授業を始めるとこんなプレシャーはどこへやら、いつもの調子でぺらぺらとしゃべり出した。
 「学ぶ」は「真似」ぶで、「働く」は日本人が作った「和字」であり「端」を「楽」にすること、英語の労働「Labour」は、中世に奴隷にされた「Slav」人から出来た「Slave」(奴隷)をもとに作られた言葉で、"苦しい仕事"が原義だということ、人間が他の動物と違うところは、頭を使って広く社会と関わることであり、より「端」を「楽」にするためには、学んで賢くならなければいけないということ、朝日建設は英語では、アサヒ「Construction」「Company」だが、「Construction」は一緒に(con)積み上げる(struct)から"建設"で、一緒に(com)パン(pany)を食べる人だから仲間であり、その仲間が集まって"会社"となるのだということなどなど、これまで私が多くの人に会ったりセミナーに参加したりして聞いたことや、色んな本から得た知識などで、私が好んで人に話したり会議や講演で話すことをA3の用紙に大きく書いた言葉(「」の中の言葉)で説明した。また、学校からFAXしてもらった中1で習う英語の単語と熟語の一覧表から「October」(10月)と「Octopus」(タコ)を見つけ、「Octave」(音階のオクターブ)、「Octagon」(八角形)、「Pentagon」(五角形)を加えて関連付けて教えた。この場面では、8を表わすOctoの付いた「October」がなぜ10月なのかを、自ら手を挙げて先生に教わったことを話してくれた女子生徒がいたし、「Pentagonの意味を知っている人」と尋ねたら、アメリカの国防総省(五角形の建物)のことだと男子生徒が答えた。論語から「礼」と「仁」の2文字を引いて「挨拶」の大切さなどについても話した。その日の朝、妻から聞いた「金曜日のおかずはフライです(フライデー)」や「校長先生は絶好調」も忘れずに使い笑いを誘ったりもして50分間の授業を終えたが、校長先生から「あの元気な1年生を1時間集中して聞かせるとは大したものです」とお褒めを頂いた。
 チューリップテレビではその日の夕方のニュースで「社長が課外授業」と題して私の授業を紹介していたが、「今日は眠たくならなかった」、「固い人かと思っていたが、駄じゃれを言ったりして面白かった」、「これから勉強する意欲がわいた」などの生徒の感想を聞いて、「少しでも"学ぶ"ことを好きになってもらいたい」という今回の授業の目的はほぼ達成できたと感じホッとした。そして、授業を終えたときにはすっかり精力を使い果たし胃が痛くなっていたことを思い出して、毎日授業をする先生方の仕事は大変なものだと思い、また、以前にこのコラムで紹介した「熱血授業 小島先生の百日」の小島先生の素晴らしさを再認識した。
 

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