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2002年12月

コンストラクション・マネジメント(CM)方式

 当社の子会社の(有)朝日ケアが北代で運営する老人介護施設 "あさひホーム"の建設工事は、9月30日の地鎮祭の後10月21日に基礎の捨コンを打設し、11月25日には鉄骨の建て方を開始、そして現在は屋根を張り終えて外壁工事が始まっている。
 今回の建設は、コンストラクション・マネジメント(CM)という新しい発注方式で行った。CMを業務にしている私の知人の土谷さんが、プロジェクトマネージャーとして発注者の立場で設計、調達、施工、支払、検査に関わり、毎月本社で開催するプロジェクト会議を運営している。この土谷さんが、設計業務を行うデザインマネージャーとして東京の設計事務所デザインショップ・アーキテクツを選定し、工事の計画と管理業務を行うコンストラクションマネージャーとして富山市の近藤建設(現場代理人は上田さん)を選定した。CMでの建設事例は、富山県では多分二番目であろう。
 このCMについては、以下の解説が分りやすい。
 『建築コストを削減する手法として、米国生まれの「コンストラクション・マネジメント(CM)方式」が注目を集めています。発注者から手数料を受け取ったCM会社が、発注者の利益になるように建築プロジェクトをコントロールする方式です。
 日本ではゼネコン(総合建設会社)が建築プロジェクトを一括して受注し、実際に工事を担当する下請けの専門工事会社に発注する「一括請負方式」が主流です。建築代金はあらかじめ決まっているため、ゼネコンは受け取った金額から自分の裁量で下請けに支払う分を決めることになります。発注者は支払った代金がどう使われているかを知る手段がないのが実情で、ゼネコンに代金を払いすぎていないかも確かめにくい難点があります。
 CM方式では、発注者が専門工事会社と直接契約を結ぶため、工事代金の内訳が分かります。また、CM会社は工事の品質を守るように専門工事会社を監視するとともに、工期の遅れで代金が膨らまないよう調整します。こうして節約できた代金は、発注者のもとに還元されます。
 ただ、CM方式では発注者にも負担がかかります。CM会社と専門工事会社は直接契約関係がないため、発注者はCM会社から提供された判断材料をもとに、専門工事会社と折衝を繰り返さなくてはいけません。
 従来はCM方式になじみのある外資系企業が利用するケースが中心でしたが、最近では国内の大手企業やデベロッパーなど建築発注に慣れている企業にも利用が広がってきました。また、国土交通省が委託するかたちで2002年2月に「CM方式導入促進方策研究会」(委員長・古阪秀三京大助教授)が発足し、公共工事へのCM方式の導入が研究されています。』
( 日経新聞のホームページ「やさしい経済用語の解説」から)
 今回の建設に際して私がCM方式を採用したのは、この解説にある建築コストの削減もさることながら、当社が行う土木工事や舗装工事でもこのCMが使えないか体験してみたかったのだ。そこで、営業部の藤田課長にも、今回のプロジェクトに最初から参加してもらっている。
 私がCMの良さとして今感じていることは、従来のゼネコン一括発注では、専門工事業者は下請けとして元請けであるゼネコンのご機嫌を伺うという態度であるが、CMでは発注者が専門工事会社と直接契約を結ぶことで、専門工事会社が発注者に親近感を抱き、責任を強く感じている点である。それは、主要な専門工事会社が私の紹介した会社であったり、当社の従来からの取引業者であることも一因だとは思うが、実に多くの提案が専門工事会社からなされ、コスト面でも建物の性能面でも大きな収穫があった。
 また、CMの基本精神として、材料は出来るだけ安く調達するが、労務費は値切らないというのがある。今回は「材工一式」が残る契約もあって、必ずしも100%満足はしていないが、元請けのゼネコンが下請けの専門工事会社に対して、過酷な値引きや無茶苦茶な指値をする今日の元下関係にあって、建設業のあるべき姿という点でも良い発注方式だと思う。
 私は、工事が着々と進むことの喜びと、CMについて多くのことが学べる喜びを日々感じている。
 

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