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2003年5月

朝日ホームで出会った話−2

 4月1日に「あさひホーム」が開業してからほとんど毎朝毎晩あさひホームに出かけている。そして、ホームを利用されるお年寄りといろんな話をする。
 先月号に続いて今回も、利用者のお年寄りとの話の中やフロアの様子から、印象に残った話やおかしかった話をお伝えする。
 ◎Tおばあちゃんの話
Tさんは92歳。ショートステイの利用者で、スタッフルームの向かい側の部屋で泊まっておられる。母の部屋の隣だ。
 普段は車椅子で移動されるのだが、4月末の土曜日、私がスタッフルームの前で組み立て式の本棚を悪戦苦闘しながら組み立てていたら、ベッドから立ち上がり部屋の入り口まで歩いてこられた。気がついた女性スタッフが持ってきた椅子に腰掛け、スタッフと仲良くそして興味深げに私の作業を見ておられた。
 Tさんは一見気難しそうでチョッピリこわそうな顔立ちなのだが、話していると何かの拍子実にかわいらしい笑顔になられた。目の表情が大変わりするのだ。嬉しい発見だった。
 この時は、私とスタッフが夫婦だと思っていたようなので、そういうことにしておいた。 子供さんは男二人、女三人だということも分かった。
 翌日の日曜日の午前中、Tさんの下の息子さんが訪ねてこられた。デイサービスのフロアでテーブルに向かっているTさんを見て、「お袋がいい顔をして落ち着いている。これまでの施設ではショートステイの部屋が2階にあり、2階に行くとショートステイだと分かって嫌がっていた。ここは1階だし明るいからいいのかな?」と話された。あさひホームの設計で心がけた"光で老人や子供を包みこむ"や"街に開かれたリビングルーム"の効果を実証できたと嬉しかった。
 こんなこともあった。夜8時頃、スタッフルームで椅子に座って女性スタッフとテレビを見ていたTさんに、「明日の朝は来れんけれど、また、夜来っちゃね」と声をかけたら、「金取りに来んがか?」と言う。ビックリしたら、スタッフは目で冗談だと言う合図を送ってくれ、Tさんの顔も何んだか私をからかっている感じがする。本気であっても冗談であっても、「金を取りに来るのか?」という発想がどこから出るのかと大変面白く思った。
 ◎Fおばあちゃんの話
 デイサービス利用の90歳。丸顔の見るからにやさしいおばあちゃん。めがねも掛けずに新聞を読んでおられる。そして、スタッフが用意した端切れを上手に縫っておられる。聞いてみたら、若い頃和裁を学び教えもしていたとのこと。私の母は洋裁だったと話した。目の手術をしたら良く見えるようになり、めがねも要らなくなったのだと言う。
 若者の活字離れが言われ、大人でもマンガしか読まない人が多い昨今、新聞を読もうという積極的な姿に熱いものを感じた。
 ◎折り紙
 デイサービスフロアの窓際に、糸でつなげた折り紙の金魚がつるされていた。立体的な金魚で、ほのぼのとした良い感じである。利用者とスタッフが折ったのを利用したとのこと。男性スタッフが折った米粒くらいの象さんは、下足箱の棚にちょこんと置かれている。アイデアと行動力が一杯のスタッフ達である。 
 
 

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