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2003年7月

介護保険施設等職員研修会に参加して

 7月13日(日)、表題の研修会に参加した。この日の午後に行われる富山市長も出席するという「地域ケアフォーラム&タウンミーティング」に参加しようと思い、富山市介護保険課に申し込みに行ったら午前中の講演会にも出てほしいと言われ、内容も聞かずに参加したのだ。
 日本医科大学の竹内教授による「施設入所者の在宅復帰を考える」という演題の講演であった。私はいつものように最前列に座った。
 竹内教授がまず会場の参加者に質問した。「自分が働いている介護保険施設に自分も入りたいと思っている人は手を挙げてください」と。私は勢い良く手を挙げたが、竹内教授は「お一人。では、自分の親を自分が働いている介護保険施設に入れても良いと思っている人、手を挙げてください」。私は再び手を挙げた。「お二人。それでは皆さんは自分が入りたくなく、親も入れたくない施設で働いているということですね」と竹内教授が話すと、会場からは自嘲気味の弱々しい笑いが起こった。
 この光景に私は愕然とした。私が「あさひホーム」の建設を思い立ったのは、私の母親をそこで世話したいと思ったからであり、「"あさひホーム"がやろうとしているのは、自分も住みたくなるような施設でありケアである」(レモンコラム02年10月号)のだから、手を挙げるのが当然だったが、参加者はそうは思っていないのだ。しかし、どんな人が参加するのかまったく知らずにやってきたが、会場の看板にも資料にも「介護保険施設等職員研修会」と書かれている。なるほど、参加者の多くは介護保険施設で働いている職員であり施設長だったのだ。現在あさひホームで働いているスタッフの多くが、それまで働いていた介護保険施設での介護のあり方に疑問や不満を持って転職してきたことを思い起こせば「さもありなん」と思いもする。それにしても挙手したのが私一人みたいなものとは驚きであり、富山の介護保険施設の実態を思い知らされたし、私が目指す「自分も住みたくなるような施設でありケア」という介護事業の方向性に自信を持った。ライバルとなる介護保険施設のレベルの程度が分かり「これなら十分やれる」と思ったからだ。
 研修会で特に印象に残ったのは、オムツに関する竹内教授の言葉であった。
 ・ オムツ使用者5割を超えている特別養護老人ホーム(特養)は特養に値しない。そんな施設はオムツ特養、そこで働く職員はオムツおばさん、オムツおじさんと呼ぼう。
 ・ オムツ交換を繰り返していると、オムツからの自立は出来ない。
 ・ 「オムツをはずそうかな」と、ちょっと意欲的に取り組むと、オムツ使用者は15〜16%までは簡単に落ちる。
 ・ オムツ性失禁=人間のすべての能力は使わないと衰えるという原則があり、オムツはいつ小便をしても良いという状況を作る などである。
 私自身の母のオムツ替えの経験から、何とかオムツでなくトイレで排便、排尿できないものかと思って、あさひホームのパンフレットにも「オムツではなくトイレで排泄できるようスタッフが細かな心配り」と書いたのだが、そのことを思い起こさせられた講演であった。 
 
 

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