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朝日建設株式会社 本社地図
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2003年8月

あさひホームで出会った話−3

 4月1日に「あさひホーム」を開業してからウイークデーはほとんど毎朝ホームに出かけ、8時25分からの申し送りミーティングに参加した後朝日建設に向かっている。帰りも用事が無い限りホームに寄ってから帰宅していた。
 しかし6月以降は帰りに立ち寄ることは減ってきた。午後6時半過ぎにホームによってもデイサービスの利用者は帰ってしまっているし、日勤のスタッフもほとんど帰っていて少なく、ホームの動きがあまりないからだ。そこで最近は、週に一度ほど昼食をホームでとりながら1〜2時間過ごすようにしている。
 また、土日の朝日建設の休業日には、今でも朝8時頃から10時頃まで、時には11時過ぎまでホームで過ごしている。
 このようにできるだけ時間を割いてホームに出かけるのは、「自分の母親を始め地域のお年寄りの世話をここでしたい、そして自分もここで過ごしたいと思える"家(ホーム)"をつくる」という私の夢を実現するために、現場の状況を自分の目で確認し観察することで課題や問題を見つけるためだ。 さて、お盆休みの15日、ミーティングの後グループホームに行ったが、お盆なので実家に帰っている住人もおられ、男性2人と女性1人の3人だけだった。キッチンのテーブルで新聞を読んでいたら、隣でスタッフのMさんがあちこちの銭湯に電話をかけている。そして電話を終えてから私に「社長さん、今日は時間ありませんか?」と尋ねてきた。「3時にホームを訪ねてくる同級生に説明や案内をし、その後は中学校の同期会だけど、それまでは墓参りに行くだけ」と答えた。私の返事にMさんは「6人の住人の内でTさん(男性)だけが身寄りが無く実家に帰ることができなくて寂しそうな様子。そこで、実家から戻ってきたYさん(女性)とTさん(イニシャルが同じのもう1人の男性)と一緒にファボーレの湯に行きたいのだが、お風呂での男性の世話を社長さんに頼みたい」と言う。それで銭湯に電話して料金などを聞いていたのだ。  
 私はたくさんの介護関係の本を読み、実際にあさひホームの様子を見てきて、介護スタッフに必要な能力の第一は、いかにお年寄りの立場になって考えることができるか、そして口先ではなく心から寄り添うことができるかだと思っている。だから"生活リハビリ"を提唱している三好春樹さんの「介護スタッフに必要なのは資格より資質」という言葉に感心し賛同するのだ。「ファボーレの湯体験」はまさにMさんの資質が計画させたものだと思った。とてもうれしかった。  
 10時半、3人の住人とMさんを車に乗せ、まず新庄の大型家具店に出かけた。グループホームのリビングに置きたいと要望のあったソファーを5人で見て回り、3人掛け、2人掛け、1人掛けのソファーとテーブルの素敵なセットを注文した。そして12時にファボーレの湯に到着。まるで料亭のような造りの建物で、お風呂も広くて温泉のような感じ。まさか終戦記念日に銭湯に入るなんて思いもしなかったが、2人の男性住人と一緒に昼風呂を楽しんだ。お2人の様子も文字通り裸のまま見させてもらえ良かった。
 今回のMさんだけでなく他のスタッフからも、これまでに介護の資質を感じさせられ感激したことが何度かあった。第2第3のあさひホームの開設のためにも、介護の資質を持ったより多くのスタッフの養成が大きな課題だと改めて思ったのである。
 

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