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2005年3月

親として、企業人として

 私は富山経済同友会で平成10年度から教育問題委員会に所属しているが、この頃から、中尾代表幹事の方針で、「提言するだけでなく、行動する経済同友会」を目指すことになった。そこで、平成12年3月に「家庭教育を見直す〜子どもと共に親も学ぶ〜」という提言を発表し、「家庭教育を見直すフォーラム」の開催や、「課外授業講師派遣制度の創設」などを提言した。
 これを受けた第2次委員会では副委員長に任命され、第1次委員会の提言を実践すべく、初めての課外授業の先生を務めたり(参考 2002年2月コラム「課外授業体験記―その1」、3月コラム「課外授業体験記―その2」 参照」)、フォーラムを開催してパネリストを務めたりした。これらの活動を踏まえ、平成15年3月に、「従業員の家庭でのふれあいの機会の創出」を新たに加えた提言「21世紀にはばたく子どもたちのために〜続・家庭教育を見直す〜」を発表した
 平成15年度からの第3次委員会では委員長に任命され、7月に長崎市で中学1年の少年による4歳児誘拐殺害事件が起きたこともあって、富山市内の中学校の校長先生方と意見交換会を行って中学校の現状をお聞きすることから委員会活動をスタートさせた(参考 2003年10月コラム「親の責任、上司の責任」)。また、いくつかの中学校や高校で課外授業を参観し、次世代育成支援のためのパネルディスカッション(参考2004年12月コラム「家庭教育について考える−2」)や立山地域での教育研究大会でパネリストを務めるなどもした。
 さらに、委員長として行政が設定する家庭教育推進、教員の資質向上、道徳教育推進などのいろいろな協議会の委員に就任する機会も増えた。出席して意見交換したり、委員事業視察(参考 2004年11月コラム「家庭教育について考える−1」)したりすることで、より広い視点で家庭教育を考えることができた
 当社の社員や配偶者の出産に際して、私が自分の子どもに読んでやって人気のあった絵本を贈ることも、個人として実践した。
 これらの活動のとりまとめとして、去る3月16日に提言「親として、企業人として〜続々・家庭教育を見直す〜」を記者発表した。
  提言の「はじめに」で、「経済同友会という経済人の団体がなぜ家庭教育に取り組むのか」、それは1つには、「企業経営者として、礼儀・規律・挨拶など社会人としての基本をしっかり身につけ、働くことの意義を理解している優秀な人材を確保するには、家庭の果たす役割が重大である」と考えるからであり、2つ目の理由は、「仕事優先で従業員の家庭教育に関心を払ってこなかった企業経営者としての反省」からなのだと書いた。第1次、第2次の委員会では、最初の観点が主であったが、前述のように私自身が委員長として学ぶうちに、2つ目の観点を強く感じるようになったのであった。そこで提言のタイトルも「親として、企業人として」としたのである。皆さんにもこの提言を配りますので、読んでいただきたい。
 3月22日には、第6回「家庭教育を見直すフォーラム」を黒部市で開催する。このコラムでも紹介したことのある明星大学の高橋教授に、「親が変れば子が変る」の演題で講演していただき、後半は、私がコーディネーターを務めて、これまでの活動で知り合った方々をパネリストに迎え、高橋教授をアドバイザーにパネルディスカッションを行う。これが最後の委員会活動になる
 私には4人の子どもがいるが、末っ子の次男は反抗期真っ盛りの中1で、勉強時間や成績のこと、ゲームのこと、整理整頓のことなどで注意することが多い。彼の不機嫌な顔での口答えに、感情的に叱ってしまうこともよくある。叱ってから私自身も不機嫌になるが、そこには「教育問題委員長として家庭教育についての提言を発表しても、自分の家庭ではこんなもの」という自嘲的な感情もあるように思う。
 しかし、コラム「家庭教育について考える」の最後に書いた、「感謝することの習慣づけを基礎とした権利、義務、責任としての家庭教育」を実践しなければ、私の言行は一致しないことになる。それでは無責任。家庭教育に対する自分自身の考え方を確立させてくれた教育問題委員会活動であったと感謝し、「親として、企業人として」実践に励みたい。
 

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