本文へ移動
朝日建設株式会社 本社地図
0
5
1
7
9
7

2005年8月

18歳未満のこどもリスト

 このコラムでは、富山経済同友会に平成10年度から設けられている教育問題委員会に、私が最初から所属していて、第2次委員会では副委員長、第3次委員会では委員長を務めたことや、毎回発表している提言にからんだ話を何度か書いてきている。
 今回のタイトル「18歳未満のこどもリスト」も、またまたこの提言に関するものである。
 平成15年3月に第2次委員会が発表した提言「21世紀にはばたく子どもたちのために〜続・家庭教育を見直す〜」では、「従業員の家庭でのふれあいの機会の創出」として、次の3つの取り組みを提言した。

 a 従業員やその配偶者の出産に際し、早い時期から子どもとの交流が深まるよう低年齢児用絵本を贈ること

 b 子どもの誕生日には、従業員に残業をさせない、又は夜勤を免除するなど子どもと一緒に誕生日を祝うことができるようにすること

 c 父親である従業員が積極的に育児に参加できるよう気兼ねなくタイムリーに休暇を請求し、取得できるような職場環境を整備すること

 私自身は、この中の a を早速その年の平成15年から実践した。当社の社員や配偶者の出産のニュースを知ると本屋に出かけ、私が自分の子どもに読んでやって人気のあった絵本を探す。我が子の幼児期が思い出される楽しい時間である。しかし、b と c については、何もしてこなかった。
 6月に富山県庁の教育委員会から、「富山県子ども政策県民会議」の「次世代の親を育てる専門委員会」の委員就任を要請された。説明に来社された県庁の人との話の中で、たまたま上記の3つの取り組みを話している内に、次男の誕生月が翌月の7月であることと b を実践していないことを思い起こさせられた。第3次委員会の提言のタイトルは「親として、企業人として」である。「企業人として」の社員の家庭教育へのかかわりの実践として b もやらなければいけないとその時思った。
 そのためには、まず社員の子どもの誕生日が分からなければいけない。そこで、総務部の竹澤さんに指示して、当社で使っているパソコンのグループウエアー「ロータスノーツ」上に作ってもらったのが「18歳未満のこどもリスト」という名称のデータベース(DB)である。
 このDBは良くできていて、DBを開くと18歳未満の子どもの年齢が自動的に更新される。即ち、開いた日付におけるその子の年齢になっているのだ。本社には、8人の社員に13人の子ども、富山オフィスには12人の社員に19人の子ども、八尾オフィスには8人の社員に15人の子どもがいることが分かった。トータルで28人の社員に47人の18歳未満の子どもだ。この中には、私の次男も入っている。
 DBが出来たら、次はこのDBをどう使うかだ。当初は、各部門の部門長がこのDBをチェックして、該当の社員に「今日は子どもの誕生日だから、残業しないで早く帰りなさいよ」と言ってもらうことを考えていた。しかし、これでは抜けることが予想されるので、私自身がメールで本人とCC(カーボンコピー)で全社に通知することにした。それも、2、3日前の予告と当日の2回だ。
 第1回のメール先は、富山オフィスのUさんであった。7月20日が長男のT君の13歳の誕生日。次は八尾オフィスのIさんで、8月26日に14歳になるT君である。
 私は、第3次委員会の提言「親として、企業人として」で、経済同友会が家庭教育に取り組む理由の2つ目として、「仕事優先で従業員の家庭教育に関心を払ってこなかった企業経営者としての反省」を挙げた。私のメールを読み、当人や周りの社員が「そうは言われても、仕事があれば残業しなければいけない」と考えないで欲しい。多い人でも一年に3日間のことではないか。「出来ない」とか、「難しいと」と言わないで欲しい。どうすれば我が子の誕生日に残業せずに済むかと考えることだ。
 私自身の今後の課題のひとつは c の「父親である従業員が積極的に育児に参加できるよう気兼ねなくタイムリーに休暇を請求し、取得できるような職場環境を整備すること」である。建設業の経済環境は厳しさを増し続けているが、経済環境を出来ない理由にしたくはない。残業や休暇に限らず、課題を明確にし解決出来る会社だけが、生き残り勝ち残ると思うのである。
 

TOPへ戻る