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2006年7月

“あさひホーム吉作”の工夫あれこれ

  先月号のこのコラムに、「平面プランの原案は、私が北代のホームの設計作業を思い出しながら、3年間のホームの運営で感じた不都合な点を解消すべく色々知恵を絞って作った。(中略)現場で働くスタッフからも多くの貴重な意見が出され、設計に反映させた。また、工事担当者を始めとする朝日建設の社員からも素晴らしい提案をもらいコストダウンを図ることが出来た。」と書いたが、今回はそのいくつかを以下に箇条書きにしてみた。
?エレベーターを1階の厨房の前面に合わせて設置したことで、既設の建物と増築のエレベーターホールとの一体感が高まった。
?デイサービスフロアの採光は、診察室の天窓と待合室コーナーの窓からだけだったので、エレベーターから出入り口まで増築した廊下の壁面は床から天井まで透明ガラ スの腰と窓とし、採光と開放感を高めた。
?診察室の天窓の下にあったカウンター(引き出し、引き違い戸付き)を残して、利用者 さんが持参する持ち物を入れる場所とした。また、このカウンターに付いていた流しとその上の吊り戸棚は、ポットを置いたりふきんを掛けたりと大変重宝している。
?浴室には北代のあさひホームと同じく木の浴槽を入れたが、北代のヒノキに対してこちらはヒバ。
?浴槽は、北代は3人浴用が1つと個浴用が2つであるが、吉作は3人浴用1つと個浴 用1つとした。
個浴浴槽のサイズは、北代の1つは内寸54cm×94cm、もう1つを64cm×114cmとしたが、介護スタッフの意見で吉作では内寸を幅は短い方、長さは 長い方にした。とても使い勝手が良いと好評である。
?浴槽の縁は、北代では幅5cmであるが、吉作では、3人浴は12cm、個浴は7cm。 幅が広いと、利用者さんを浴槽に入れる時、スタッフが腰掛けやすく好評である。
?脱衣室と浴室の場所は、レントゲン室と暗室があった場所で、窓が無かった。当初は 壁を破って窓を付けるつもりだったが、工事が大変なことと外部の崖の土が浴室の窓の位置にかかっていることから、脱衣室、浴室とも窓無しになった。そこで、インクジェットでプリントした浮世絵(葛飾北斎の冨嶽36景 神奈川沖)を銭湯に倣って3人浴の 壁に、「邂逅」(かいこう。出会いの意味)の書を個浴側の壁に掛けた。
?北代のデイサービスフロアのトイレが、3箇所では不足気味になってきたことに鑑み、吉作では1階のデイフロアに車椅子用トイレを2箇所(1箇所は、デイフロアと脱衣室の両方に引戸)と、北代にはない男性用トイレも1箇所設けた。既設の大小兼用のトイレ2箇所も使える。男性用トイレの扉は、病院の時のトイレの扉を再利用した。また、  小便器は北代のグループではTOTOを採用したが、嘴が長く小便を床にこぼしにくいI NAXとした。北代のグループにある男性用トイレには邪魔になるということで付けなか った小便器の上の手すりも付けることにした。一般的には小便器より手前に飛び出て 付いているこの手すりを、小便器の上までバックさせた。これによって、小便器の近く まで進むことができるし下も見ることができ、小便をこぼさなくなるのだ。
?院長室は静養室とし、付属の畳部屋の壁を撤去してデイフロアから直接入れるようにした。?2階の廊下の風通しと利用者さんの事故防止のために、西側のベランダへの両開き戸と東側の非常階段への両開き戸の内側にそれぞれ網戸を設置し、ロックを高いところに追加した。良い風が通るだろう。
?10室の病室に2室を増設して12室とした2階のグループホームとショートステイのフロアは、北代と同様に居室も廊下もトイレも全て床暖房にした。北代の利用者さんに大変喜ばれており、北陸では標準仕様だと思う。
?2階の車椅子用トイレ4箇所の内2箇所に小便器を設けた。これは、北代の車椅子用トイレ(約180cm角)を使うたびに、コーナーに小便器を設けることが可能だと思っていたからだ。ショート利用の二人の男性がお使いになり喜んでおられたと聞いている。
?2階の病室にあった洗面ユニットは、車椅子が入るように下部の洗面台ユニットは取り外し60cmの高さに洗面器を取り付けた。三面鏡にもなる上部の鏡台ユニットは位置を下げてそのまま使った。
?壁紙が剥がれていたグループの2室と増設のショート2室の壁は、調湿と脱臭のため珪藻土を塗った。
?北代のグループホームのキッチンは壁に向いているため、スタッフが流しに立っている時に利用者の様子が見えない。そこでダイニングルームのキッチンを対面式とし、シンクも幅90cmのジャンボシンクとした。シンクの水栓は、北代で取り替えて仕舞ってあった台所用の水栓を2個取り付けた。
?階段の曲面の吹き抜けへの転落防止のために、透明のアクリル板を曲げて手すりの内側に取り付けた。このアクリル板に、スタッフが100均ショップで買った魚や星型の飾りを貼り付けたので水族館のようになった。
 まだまだあるのですが、今回はこれだけにしましょう。
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