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2007年1月

個人プレーの仕事からチームワークでの仕事へ

 中学2年生の「社会に学ぶ14歳の挑戦」の事前研修会や中学校や高校での課外授業で、私が必ず話すのは、「人偏に動くと書く"働"という字は中国には無く、日本人が作った和字、国字と呼ばれる和製漢字である。これは、日本人が、働くとは、端(はた)を楽(らく)にするということであると考えたからであり、世のため人のために働くのである」ということだ。これは、朝日建設でも朝日ケアでも話していることである。最近では、「だから、自分のために働くのではなく、他人(ひと)のために働くのである」と付け加えている。この「働く」の意味が、私の経営に対する考え方の基本となっている。 
 また、私の講演や授業では、「人という漢字が、支える人(人の字の右半分)と支えられる人(人の字の左半分)で出来ているという形のごとく、人間は一人では生きられないのであり、支え合わなければいけない。そこで、集団を作るが、集団には社会性が必要になる。社会性を身につけ社会と関わるということは、人付き合いするということであり、賢くなって人付き合いが広がる。そのために勉強するのだ」とも話している。 
 この集団、組織を使って、会社はお客様に、製品を作ったり、商品を売ったり、サービスを提供したりして、会社を維持し成長させるために必要な収益をあげることによってのみ、経営が成り立つ。当たり前のことである。そして、お客様の要求を満たして初めて収益を上げることができる、これも当たり前のことである。「働く」のは、「お客様の役に立つ」ため、「お客様の要求を満たす」ためであり、お客様の要求が満たされると「お客様が満足する」のである。私が、朝日建設のISOの品質方針に「私たちの仕事は お客様に満足してもらうこと」と書き、朝日ケアの運営理念にも、「私たちの仕事は お年寄りに満足してもらうこと」と書いた意味がここにある。会社の組織とは、そこで働く人の権利を守るためのものではなく、お客様の役に立つ場であり、役に立つことによって社員の立場も形成されるのである。 
 社員の個々の能力が高くても、個人プレーの仕事であっては効率が悪い。個人プレーの仕事の効率が悪いのは、現場での個人の動き・情報が確実に見えるようになっていないからである。個人プレーの仕事は職人芸の世界と似ていて、技術や技能の伝承も困難になる。そこで、チームワークで仕事をするには、それぞれの職場において、テーマ、段取り、スケジュールが明確化され、誰がどんな動きを取るのかを皆が知っている(=情報共有されている)こと、そしてそれが確認できる(=見える化)体制になっていることが重要になる。


  これを一週間単位でパソコン上でも見えるようにしているのが、「週間スケジュール表」である。
 朝日ケアでのデイサービスを考えれば、利用者さんのADL(日常生活動作)を評価してのケアプランに基づき、お一人おひとりにどのように関わっていくかといった「大きなテーマ」もあれば、個々の利用者さんの送迎、体温・血圧・脈拍のチェック、入浴・食事・排泄介護、レクレーションやドライブなど「個々のテーマ」がある。これらの様々なテーマを誰がどのようにして、どのような道具などを使って、どのような注意はらって関わるかといった「段取り」、個々の利用者さんを誰がどの時間帯にお世話するのかという「スケジュール」が、介護スタッフ全員に明確になっていて共有されていること、そして、現場での状況をリーダーやホーム長が確認できるようになっていることである。そうなっていれば、スタッフ間の仕事量の偏りが避けられ、積極的に他のスタッフや他部門の手伝いもでき、効率的にサービスを実施できる。
 最後に、チームワークで仕事をするためには、良好な人間関係が土台になるということ、そのためには、まず、礼儀、挨拶、規律、マナーといった社会人としての基本が社員一人ひとりに身についていること、それがとても大事なことだということを確認しておきたい。
                     
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