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2007年5月

息子とのコミュニケーション

 今年2月のこのコラムは、「英語学習」。なぜこのタイトルになったのかは、以下の通りであった。 ・・・・ふと横を見ると、昨日買った本が目に入る。「?山英男の反復練習 大人の英語暗唱ドリル」。「ヨシ、英語で行こう!」と、コラムのタイトル「英語学習」が決定する。・・・・
 このコラムから3ヶ月たったが、「大人の英語暗唱ドリル」は最初の1ページを眺めただけで、付属のCDと共に枕元に置かれたままである。しかし、この3ヶ月間、一人で行う英語学習は進んでいないが、末っ子のヒロタケとの英語を通じてのコミュニケーションはずいぶん多くなった。もちろん、息子と英語で話しているわけではない。英語の問題を一緒に考えるのである。
 まず3月中旬、高校入試を終えたヒロタケが、翌日の新聞に載った英語の試験問題を私に渡してやってみるようにと言う。受験勉強中に聞かれれば教えていた私の英語の実力を、ヒロは試してみたかったのだろう。内心どれくらい解けるか少々不安だったが、ここでやらなければ父親の威厳が失墜すると思い、何とか時間内に全問解き終えヒロに渡した。ヒロが返してくれた答案には、1問だけ赤ペンで×がついていた。ちょっぴり自信がなかった設問であった。もう一度全文を読み返したらどうということの無い設問だったが、見直しの時間がなかった。高校や大学時代にもこんなことがあったと思い出された
 兄や次姉と同じ呉羽高校に入学したヒロは、中学同様バドミントン部に入部した。家では携帯電話を手放さない。部活や友だちとの携帯電話やメールと高校生活を楽しいでいる様子だが、勉強の方はどうなっているのかといささか心配に思っていたら、4月のある日、夕食前に、「父さん、英語教えて」とヒロがやってきた。ビートルズのメンバーだったジョン・レノンが作った「イマージン」という曲の歌詞を題材にした英文だった。ヒロは、分からない文章だけ私に示して訳してくれというので、「文全体を読む中で、一つひとつの文章の意味が分かってくるものだ。"木を見て森を見ず"ではいけないんだよ」と言いながら全文を読んだ。平和について考えさせられる文だった。正直、こんなことも分からないのかと心配になったが、これも文部科学省の「ゆとり教育」で中学校で学ぶ英単語の数が激減した結果なのだろうと思われた
 この次に質問してきたのは、米国の西海岸に住む年老いた母親と東部のニューヨークに住む娘との話だった。母親の介護をめぐるストーリーで、介護事業を営む私には興味深かった。そして、最新の質問は電話からだった。妻から私にかかってきた電話をひきついだヒロは、電話口で「I went for a walk . ってどんな意味?」と聞く。ちょっと考えて、「散歩に行った、だろう」と私。帰宅して全文を読めば、「散歩に行った」でつじつまが合った。英和辞書でwalkを引いてみれば、チャンと同じ用例が出ている。「辞書で単語を調べたら、最初の説明だけでなく、用例も見るのだよ」とアドバイスを忘れない私。単語を調べるのに、2、3度辞書を開くだけで目的の単語に行き着く私に感心することし切りのヒロでもあった。英語の教科書を示して、「最後のほうは難しいと思うよ」とも話しかけてきた。そんなに難しくはなく、多方面に題材をとった面白そうな内容を知り、これからもヒロと一緒に教科書を読んでいきたい、2年生になっても3年生になってもそうしたいと思った。
 昨日は、「父さん、何か英語の問題を出して。訳すから」と言う。「父は、ボクの長電話が嫌いだ」と言ってやった。そして、二人で考えた。良い英語学習であった。
 英語は私に聞くが、古文は妻だ。大学で国文学専攻だった妻は、私と同じように楽しそうにヒロに教えている。そして数学は、大学で理数科だった長姉だ。先日も中間試験中のヒロが「父さんは、数学分からんやろう」と、姉に聞いている。「失礼な」と思ったが、事実だろうと思い娘に任せた。翌日、同じやり方で解ける問題が試験に出たと、ヒロは喜んでいたそうだ。
 インターネットで注文した最新の電子辞書が昨日届いた。これで電子辞書は何台目だろうか。英語の勉強には、そこそこ分厚い辞書を引くのが良いと今でも思っているが、100のコンテンツ(内容・項目)を搭載した電子辞書も大いに息子とのコミュニケーションに役立つのではないかと思っている。
 

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