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2007年6月

介護職に必要な3K

 建設現場のイメージ、あるいは建設産業そのものに対するイメージを表す言葉に3Kがある。「きつい」、「汚い」、「危険」の頭文字の3つのKだ。建設業界が若者の採用に困難をきたし始めた頃に生まれた言葉のように思う。マスコミが作った言葉だと思うが、この頃から建設業は世間一般から3K産業と思われ、また、揶揄(やゆ)されるようになった。腹立たしいことに、6K1Yという言葉まであった。3Kに加えて「給料安い」、「休日少ない」、「かっこ悪い」、そして「屋根が無い」だ。
 3Kは建設業界だけの言葉かと思っていたら、看護や介護の世界にも悪いイメージとしての3Kがあることを知った。「臭い」、「汚い」、「暗い」の3Kだ。確かに、私が見舞いや見学に訪れた病院や介護施設には、中に入った途端に「おしっこ臭い」、あるいは「病院臭い」ところがあったし、照明の暗さだけではなく、患者や利用者の表情が暗いという意味でも「暗い」ところは多々あった。また、本来きれいであるべき病院や介護施設なのだが、病院関係者自ら言うのだから、「汚い」もあるのだろう。
 全国から集まる建設業経営者の研究会で学んだ人事考課の方法を両方の会社に取り入れたのだ。それは、1〜5の5段階評価において、それぞれの評価項目の3と5だけについてその基準を説明し、1は「できない」とする、そして、3か5かと迷った時は4、3か1かと迷った時は2とするという、きわめてシンプルで分かりやすい方法である。
 そこで、朝日ケアの人事考課の評価項目を見直すに当り、介護職に必要な資質を、頭文字がKの言葉で考えてみた。建設業でも、3Kに反論して「感動のKがある」という人がいたが、介護に関しても、多くのカ行で始まる良い言葉が思い浮かんだ。肯定的、観察、環境、言葉遣い、傾聴、敬愛、献身、研鑽、規律などたくさん浮かんだ。その中で、私が絶対に必要なこととして人事考課の評価項目のトップに挙げたのが「共感力」、「協調性」、「向上心」の3つである。
 しかし、そう話した人の中に、介護職としては不向きだと私も上司も判断した人が現れた。そして去っていった人もいた。そういう彼ら、彼女らに欠けていたのが、「共感力」、「協調性」、「向上心」の3つであったと私は思う。
 最近、北代の利用者さんから「家よりも病院よりもあさひホームが良い。私がしてもらいたいと思うことを、スッとしてもらえる」と言われた。スタッフの共感力に対する一つの評価であり、大変嬉しく聞いた。
 ホームには、相性の合うお年よりもいれば合わないお年よりもいるだろう、苦手な介助もあるだろう、また、気の合わないスタッフもいるかもしれない。でも、そんなことでお年寄りに不満を与えたり、ましてや事故に合わせたりしてはいけない。身体的にも精神的にも介助を必要とする複数のお年寄りを限られた人数のスタッフでお世話するにはチームワークが必要不可欠であり、チームワークを取るためには協調性が必要なのだ。そして、協調性のある人は、不平や不満を言ってばかりいるとか、噂話や悪口に花咲かせていることは無い。
 そして「向上心」。常に自分自身のスキルや態度をみがく姿勢が大事だ。向上心の無い社員の集団では、朝日建設であれ朝日ケアであれ発展は望めず、反対に衰退に向かうと断言できる。
 最後に「感謝」のKが人生の基本だと思う。生きていること、仕事を通じて人の役に立てることへの感謝の気持ちを忘れたくない。(つまらないことですが、私の名前もKでした) 
 
 

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