2012/11/20
I様のお見舞いに行ってきました。
先日I様のお見舞いに行ってきました。
I様は、私が福祉用具相談員になって初めてのお客様で、私にとっては特別な方です。
I様は重度の心筋梗塞と左大腿骨骨折があり、ショートステイを利用され、自宅にいる日は当社のベッド等をレンタルしておられました。
ところが、心筋梗塞の発作で入院。
3ヶ月ほど救急で次の受け入れ先を探して入院しておられました。
その後、繋ぎのリハビリ病院に入院後、今の療養型病院に転院されました。
入院が長すぎたのか、入院前はしっかりしていたのに、お見舞いに行ったときにはケアマネさんの顔も私の顔も忘れておられました。
ケアマネさんより、お嫁さんや娘さんの顔も忘れているとお聞きしました。
「Iさん、こんにちわ!」と言うと、私達の顔をじっと見てました。
ケアマネさんが「私のことわかる?」と聞くと「わからん」とか細い声で答えられます。
I様がベッドの布団から手を出されたので、私はI様の手を握り「手、冷たいね。寒くない?」と聞きました。
「ううん」と首を振り答えるIさんの手が、元気だった頃に「あなたの手はちいさいね」と言って握ってくれたのを思い出し、胸が一杯になりました。
Iさんはボーっとした感じもありながら、帰りには「じゃあねIさん。早く元気になってね。また来るちゃ!」と言って手を振る私達に、ゆっくり手を振り返してくれました。
私がI様のお宅にお邪魔して30分ほど話をして帰る時に、「いつもありがとうね。またいつでもコーヒー飲みに来られ」と言って手を振ってくれたのを思い出します。
私はI様を担当できて、とても楽しかったです。
I様はどうだったのか、もっと顔を出してあげればよかった、好きな食べ物ももっと持っていってあげればよかった、など思ったりします。
今担当しているお客さまや今後担当するであろうお客様にも一生懸命に向き合いたいと思います。
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