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2009年9月

初孫誕生―その1―

 9月2日の未明、我が家に初孫が誕生した。介護スタッフとして自宅の目と鼻の先にある「あさひホーム吉作」(以下ホーム)でお年寄りの相手をしている私の末っ子の三女が、初めての子どもを産んだのだ。
  私の子どもは4人で女の子は2人ではなかったかといぶかしく思う読者もおられるだろうが、この娘とは朝晩一緒に散歩しているし、朝の散歩を終えると、「父さん、今日は東京出張なんだよ」と話しかけ、帰宅すれば、「ただいま、今日は父さん、仕事疲れたよ」などと声をかけているから、れっきとした私の子どもなのである。ただし彼女は、私が隠れて外で作った5人目の子どもではなく、養女である。 
  この養女は、平成19年の9月末に生後2ヶ月あまりでホームにやってきて、介護スタッフがハナと名づけたメス犬である。散歩は私がさせるという条件で飼えるようになった犬なので、10月、11月は、私が毎朝ホームに迎えに行って散歩しウンチをさせ、終ればまたホームに連れ帰っていた。しかし、日中に野良犬がやってきたというスタッフの話を聞き、ハナは父親が誰か分からない子であり、母犬と同じように私生児を産んでは可愛そうだと思い、夜の安全のため12月からは自宅の玄関先にも犬小屋を置き、我が家で寝させることにした。 
  さて、私と気が合い、代行運転の車中で「帰ったら、遅いけれどハナと散歩するが」などと話をする運転手さんから、「自分も犬を飼っていたが、病気で死なせかわいそうなことをした。ジステンバーやフィラリアの予防はしたほうが良いですよ、社長」と聞いた。そして、良い動物病院として婦中町にある病院を教えてもらった。5月中旬にその病院を訪れ、ジステンバーなどの混合ワクチンを注射してもらい、フィラリア予防の薬とダニ防止の首輪も購入した。4月頃にハナが生理になったとスタッフから聞いて、ますます野良犬が気になっていたので、医者に避妊手術について聞くと、手術したほうが長生きするとのこと。子どもを産ませることは頭に無かったし長生きして欲しいので、秋までに手術を受けさせることにした。しかし、麻酔をしての手術で入院も1日と聞いても、痛くないだろうか?入院は不安だろうな?と思い、一生子供を産まないのもかわいそうな気もして一日伸ばしにしていたら、秋が過ぎてしまった。 
  今年になって、ハナの兄さん犬の飼い主でハナをホームで飼っても良いかと聞いてきたA介護部長から、介護スタッフのBさんがハナの子どもが欲しいと言っているがどうでしょうかと聞かれた。Bさんは、夜勤専門の60歳後半の女性だが、利用者さんに対する言葉遣いや態度がとても優しい人なので、この人にもらってもらえるのなら安心だと思い「いいんじゃないの」と返事した。するとAさんはすぐにお婿さん探しを始め、ハナが脱走した時に探すと、よくそこで見つかる近所の家の柴犬のダン君がいいのではないかと考え、そこの奥さんの了解を取り付けた。この家には小学生の兄妹がいて、よくホームにダンを連れて遊びに来ているし、お母さんは、我が家の長男と長女が小学校の頃、集団登校で連れて行ってもらったお姉さんだった人で知らないわけではなく、良い縁談だと思った。 
  6月中旬に、犬小屋と一緒にダンがホームにやってきた。しかし、ダンは場所が変わり神経質になったようで、血尿を出して3日くらいで戻ってしまった。でもその後、ダンの家のお兄ちゃんから、「ダンとハナが交尾したよ」と聞き、どこで交尾という言葉を知ったのかとおかしく思ったが、私の次女も、私の代わりに散歩した時にそれを見たと言う。そして私も、7月5日の日曜日の夕方の散歩でダンの家に寄ったら、目の前で確かにつながった。これは上手く妊娠できたかと思ったが、その後代行の運転手さんが言うように乳首が腫れてくる様子もなく、また、散歩の時知り合った、飼い犬の妊娠経験を持つおじさんが言うように、妊娠すると激しい動きをしなくなるという気配も全く無かった。
  しかし、8月中旬頃から明らかにハナが太ってきて、動作も少しおとなしくなってきた。8月末に動物病院に電話して、出産の準備や出産後の対応について教わり、段ボール箱で出産用の箱を作り、玄関で寝させることにした。そして9月1日に妻から、ハナの息が荒く今にも産まれそうだと携帯メールが来た。2日の午前3時過ぎ、玄関横の寝室で寝ていた私に何か小さな泣き声が聞こえ、玄関をのぞくと産まれていた。4匹しか見えなかったが、よくよく見たら5匹だった。前夜「何匹だと思う?」と次女に聞いたら4匹と答え、私はお腹の大きさから3匹だと思うと言っていたので、5匹には驚いた。よくも5匹もお腹にいたものだ。2階で寝ている次女を起こし二人でしばし見とれた。30分ほどで次女はまた寝に戻ったが、私はそのまま見続け、デジカメのシャッターを何度も押した。胎盤は食べてしまっていたが、最後に生まれたと思われる赤ちゃんの毛はまだ濡れていた。誰が教えるわけでもないのに一人で出産し、おっぱいを飲ませている姿に、思わず「頑張ったね、ハナ」と声をかけた。段ボール箱が窮屈そうだったので、コーナーを2箇所破って広げたり、蚊に食われないようにと電池式の蚊取り器を箱に入れたりしていたら、5時になっていた。 
  この後の成長の様子は、来月号でお知らせします。親バカですね。
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