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2008年12月

介護はファンタジー

 先月11月18日の火曜日、東京に住む長男から夜8時頃携帯電話に「今夜のプロフェッショナル、介護士の方が取り上げられますよ。ニコルさんのはうまくいきましたか?」とメールが入った。その前の火曜日11月11日にNHKテレビのプロフェッショナルを見ていて、次週は介護のプロについての番組であると知り、是非見たいと思っていた。しかし、11月15、16日にC.W.ニコルさんの記念講演や「街なかランチ」など盛り沢山の中身のロータリー地区大会を、実行委員長として成功裡に終えたばかりで、気が抜け疲れがどっと出ていた状況であり、すっかり番組のことを忘れていた。 
 番組が始まるまで2時間あり、夕食時に飲んだアルコールがかなり回っていたこともあって、「介護を熟知した建設会社」を目指している朝日建設のユニバーサルデザイン(UD)室の社員は全員が絶対に見るべきだと思った。そこでUD室のH室長とF課長に、翌朝のミーティングで番組を見ての感想を聞くから、全員に連絡するようにと電話した。さらに、朝日ケアの管理職に電話し、なるべく多くの職員に見るようにと電話するよう指示した。 
 番組が始まった。「介護はファンタジー」のタイトルで、大牟田市にあるグループホームのホーム長大谷るみ子さんを取り上げたこの番組は、平成15年4月に老人介護事業所「あさひホーム」を開業して以来、理想のホームを目指して日々運営について考え悩んできた私にとって、老人介護における介護スタッフの心構えの原点を確認させてくれた素晴らしい番組であった。番組中に出てくる多くの印象的な言葉を、必死にメモした。 
 翌日からあさひホームの職員に番組を見たかと尋ねてみた。見ていないという人が結構多くいることが分かったが、幸いにUD室のH室長の奥さんが番組を録画していたと知り、DVDの作製を頼んだ。奥さんは大谷さんの顔写真を入れたDVDを5枚も作ってくださった。これはありがたいと、すぐさま朝日ケアのM介護部長に、職員に見てもらうようにと渡した。 
 UD室の感想での印象に残った言葉のほかに、「相手の世界へお邪魔する」、「認知症が進んでも、心は生きている」、「出来ないことを補いながら、出来ることを引き出し、出来ないことだけ手伝う」、「人生のリュックサックをグループホームに背負ってきて、グループホームに来て一旦降ろす。そこから、いろんな出来事、楽しいこと、苦しいことを見つけ引き出すことから介護が始まる」、「食事の準備、入浴や排泄介助が仕事ではなく、気持ちを理解して心をかけることが大きな仕事」、「心に向き合うのが仕事」、「プロフェッショナルとは、何が大切かということをちゃんと分かっていて、一杯壁があるけれどそれにきちんと向き合って、いつも志を高く持っている人」などなど、私がメモしたことが全て書かれていた。 
 経営者の立場で私が印象に残ったのは、大谷さんが、遣り甲斐を感じる前に辞める職員が多い現状で、スタッフを育てることが大きな課題であるとし、36歳の元パン職人の新人男性を見込みがあると思うのは、彼が仕事に真面目に取り組むことと、お年寄りに丁寧に接することができることを挙げている点であった。今後の採用や教育、評価の指針としようと思っている。
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