私が世話人代表(支部長のような役目)を務める「新老人の会」富山支部では、今年度の活動として、「新老人の会」の会長である日野原重明先生(現在104歳)の著書「日野原重明 101歳の金言」をテキストに、7月から隔月で読書会を行っています。
「新老人の会」は、財団法人ライフ・プランニング・センターの理事長として「よく生きる」ことを追求してきた日野原重明先生(現在、一般財団法人聖路加国際メディカルセンター理事長、聖路加国際病院名誉院長)が、シニア世代の新しい生き方を提唱し、この「新老人運動」に賛同する方々の集まりとして、2000年9月に発足しました。
当支部は2007年(平成19年)3月に設立され、2009年(平成21年)4月から私が世話人代表を務めています。2011年(平成23年)9月のこのコラムで、9月9日に高岡文化ホールにおいて行った“「新老人の会」会長 日野原重明先生 百歳記念講演会「生きがいをもとめて」”の開催の経過を振り返っていますが、この講演会の後に入会者が大きく増えて会員数が88名にまでなりました。しかしその後は退会者が続き、本年10月末現在、全国に10,265名の会員を擁する46支部の中で、当支部の会員数は48名で下から2番目に甘んじています。
この6年間、私なりに当支部の活動を模索し、会員向けのピアノコンサート、元ファッションモデルで東京本部の会員さんによる講演会「さっそうと歩きましょう」、音楽療法講演会「健康と音楽の力」や、一般公開講座「赤ちゃんに音楽を」(講師:「新老人の会」長野支部世話人代表 中澤弘行さん)を開催しました。また、新潟支部や石川支部が主催した日野原先生の講演会に誘い合わせて参加もしましたが、いずれも単発の活動であり、支部会員相互の結びつきを強めるまでには至りませんでした。
そんな問題意識から、今年3月に開催した富山支部世話人会で私は、今年度の活動として会員が定期的に参加する茶話会のような催しを行ったらどうかと提案したところ、4月の世話人会で、元中学校の先生の松井さんが、私の提案を発展させた読書会の企画を説明され、その場で7月4日(土)に富山駅の北にあるアーバンプレイス14Fの日本橋「俵屋」で行うことに決めました。テキストは、私が日野原先生に「読書会のテキストは何がよろしいでしょうか」と尋ねた時に答えられた「日野原重明 101歳の金言」とし、「新老人の会」本部に依頼して著者割引で購入しました。
そして第1回読書会が7月4日(土)に16名の会員の参加で行われ、第1章「自分を輝かせるために」に書かれている5つの文章、「遺伝子を目覚めさせる」、「人生は「吸う」より「吐く」、「人生を10年で区切る」、「リトリートのすすめ」、「いのちの光を与え合う」を、5人の会員で読んだ後、それぞれに感想を述べました。ほとんどの参加者は70歳後半から90歳近くであり、「父親は自分が生れる前に戦死し、世話になった母親は95歳で今も元気。他人との出会いと孫の成長が楽しみ」、「長生きするためにプールに通っている」、「日野原先生のような洗練された文章は書けない」、「本を選択する時の基準は、?表紙、?はじめに、?おわりに(あとがき)です」など、それぞれに味のある感想でした。私は、「今年が会社の創業75周年なので、100周年に向けて、私の現在の年齢68歳を10年区切りで歩みたい」と話しました。
第2回の読書会は、9月26日(土)に会場を高岡の大野屋に変えて16名の参加で、第2章「健康を維持するために」の「5つの習慣をもつ」、「呼吸は息を吐く」、「うつぶせ寝で疲れ知らず」、「ブロッコリーは長寿野菜」、「歯は健康のもと」を読みました。「小さい頃は痩せっぽちだった。11歳違いの弟をおんぶして通学し、食糧不足で友達におにぎりを分けてもらうなど、辛い思いをした。今は栄養に気をつけ、お宮と地蔵堂の上がり降りをして健康に努めている」や、「毎朝お経をあげているが、途中で切らないように心がけている。お坊さんに長生きする人が多いのは、息を吐くことが多いから」、「うつぶせ寝で腰痛がない」などの感想があり、私は「朝の犬の散歩の時、日野原先生がされているように、吐いて、吐いて、吐いて、吸うことと、うつぶせ寝にトライしてみます」と述べました。その後の散歩では、4回で息を吐き切ってから次に肺一杯に吸っていますが、うつぶせ寝にはなかなか慣れることができません。
第3回目は、11月14日(土)に再び俵屋で10名の参加で、第3章「悔いのない一生にするために」の、「いのちは巡る」、「いのちを存分に使う」、「朽ちて実を結ぶ」、「死をクリエイトする」、「運命はデザインできる」を読みました。「運命はデザインできる」に共感する人が多かったのですが、この文章で日野原先生は「東日本大震災と福島の原発事故に遭遇した日本が、この災害を受身の運命とせず、復興に向け前向きに、共に歩もう!という想いで、私は「運命をデザインする」という言葉をつくったのです」、そして「新たな運命の芽は、身近な場面にあるものです。あとは、あなたがそれに気づき、どうデザインしていくかなのです」と書いておられます。とても力強く前向きな気持ちに皆さん感服しました。
毎月のように本部から退会者を知らせるメールが届きガックリしているのですが、新たに始めたこの読書会のお陰で、1ページも読んでいなかった「日野原重明 101歳の金言」を読み始められ、私より年長の先輩方々の話を聞けることは、ずいぶん幸せなことだと思っています。何事もやってみることですね。
8月から毎月3回各回3時間ほどの時間をかけて、コンサルティング会社の(株)タナベ経営指導の下に、「経営理念・ビジョン作り込みプロジェクト会議」を行ってきて、10月30日が第9回目の最終回となります。メンバーは、私、D業務本部長、O営業部長、A総務部長、M工事部課長、そして第2工事部のA主任と、タナベ経営の大川常務、千馬(ちば)チーフコンサルタントの8名です。
最初に取り組んだのが経営理念の刷新でしたが、9月2日の第4回プロジェクト会議で確定し、私から9月第1週の各部門朝礼で説明しました。
これまでの経営理念は、私が勉強会で学んできたことを土台にして新入社員教育で語ってきた経営に関する私の考え方を、ホームページを立ち上げた際に、経営理念を載せなければいけないだろうと考えて、メモ的にまとめたものでした。
以下に、刷新前と刷新後の両方の理念を記しますので、見比べ、読み比べてください。
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刷 新 前
・ 建設工事を通して世の中の役に立つ(ふるさと富山を発展させる)
・ 人は経費ではなく資源
刷 新 後 ( )の後は理念の解説
1.朝日建設は、建設事業とその関連事業を通して世の中の役に立つ。
そして、ふるさと富山を発展させる。
(1) 世の中の役に立つとは、周りを楽にすることである。
「働く」=端(周り)を楽にすること。
(2) 建設事業とは物を作ることだけでなく、地域住民の安心・安全を
確保する除雪や災害対応等の活動も含んでいる。
(3) この理念の実現には、継続的な利益が必要である。
※ 建設事業の中には、住宅改修を含む
※ 関連事業の中には、合材製造販売、福祉用具販売・レンタル事業
を含む
2.朝日建設は、人を経費ではなく成長する資源と考える。
(1) 経費とは、減らさなければならないもの。
資源とは、資産として価値を高めていくもの。
(2) 従業員を大切に思い、会社は成長する機会を与える。
1) 成長目標の明確化(キャリア計画、目標管理、人事考課)
2) 人財育成の実施(人間的成長、能力向上、資格取得)
3) ヤル気の出る処遇(賃金体系、福利厚生)を実現する。
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いかがでしょうか。プロジェクト会議では、私が理念にこめた想いを語り、それを当社のメンバーがタナベ経営の助言を得ながら積んだり崩したりして完成させましたが、大きな違いの第一は、1番目、2番目ともに「朝日建設は」と主語を入れ、責任の主体を明確にしたことであり、第二は、2番目で「人は成長する資源」として、社員に限らず全ての「人」に対する見方・考え方を示したことです。そして第三が、読んだ人の理解を深めるために、それぞれの理念に解説(タナベ経営では“翻訳”と言っているが、私は“解説”と改めた)を設け、理念の実現のための方法も示したことです。
手元の電子辞書スーパー大字林には「経営理念とは、企業が経営活動を展開する際に指針となる倫理・信念・信条・理想のこと。その内容は社是・社訓などの形で成文化されていることが多い」と書かれていましたが、私は、経営理念とは、企業あるいは社長がどんな事業を、何を大切に考えて展開するのかを示すものだと思います。そう考えると、社会貢献を謳わない理念は無いでしょうから、どこの会社の経営理念も似たようなものになりがちです。そこに、解説の必要性があるのだと考えます。
10月11日(日)の北日本新聞の2面下段に、当社の創業75周年の広告を掲載しましたが、広告の左上のキャッチフレーズ「社員一人ひとりの成長が会社を成長させ、街を豊かにする。そう信じて、歩みつづけます。」は、経営理念の2番目からきていますし、右下の文章の中ごろにある「私たちは、「建設事業を通して、世の中の役に立つ」という経営理念のもと、ふるさと富山の風土と向き合いながら歩んでまいりました。建設という仕事は、地域と住民を支える安全で快適な生活環境を提供する仕事。ただ橋や道路を造るだけでなく、維持したり、除雪や災害時の復旧など多岐にわたっています。」は、経営理念の1番目からくるものだと気付かれることでしょう。
今回のプロジェクト会議は経営理念の刷新を終え、3年後の平成30年を見据えての経営計画の策定中です。この経営計画は、「営業利益1億円 “1”、売上高20億円 “2”を平成30年 “3”に達成する」として、「VISION 1.2.3」とネーミングしています。数字的には厳しいものがありますが、創業75周年を機に刷新した経営理念を地道に推し進めることで、必ず達成できると信じています。
私は出勤日の朝は毎朝5時過ぎから、2匹の犬、まず息子のクロスケ(6歳)、次に母親のハナ(8歳)と、自宅の南側に続く梨畑の中や、北側の県道戸出小矢部線を渡った所にある団地の中を50分から1時間歩いています。
この散歩、最初の頃は英会話のテープを聞きながら歩きましたが挫折し、その後は犬の向かう方向に漫然とついて歩くだけでした。しかし1年ほど前から、NHKラジオ第1で5時から始まる「マイあさラジオ」をイヤホーンで聞きながら歩いています。
この番組は、全国各地からその土地の人がその時々の話題を伝える「マイあさだより」や、リスナーからの葉書やファックス、メールなどでのお便りの紹介、また、懐かしい童謡やポピュラー曲が流れるなどバラエティーに富んだ内容で、ほろっとしたり、ニヤリとしたり、感動したりしながら聞いています。
この番組の月〜金 午前5時37分頃に「健康ライフ」というコーナーがあり、これがまたためになります。今月のコラムでは、9月7日からの再放送「人とのつながりが寿命を延ばす」(予防医学研究者 医学博士 石川善樹さん)の9月10日(木)放送分「 “幸福度”と寿命」を紹介します。この話は、翌11日の経営戦略会議で早速披露しましたが、それは、一週間前のこの会議でH専務が話したことが甦ったからでした。
専務は「最近(私は)、歳のせいかイライラした顔で笑顔が少ないようです。営業職は外で管理職は内で、自分の言い分を通すことに集中するが、なかなか成らないことが次々と重なるからなのかと思います。ネットで「人間関係について」を検索すると多くのことがでていました。そのなかに、他の人の意見を尊重せよ。論争には三つの局面がある、あなたの言い分、相手の言い分、そして正しい言い分。そして、ほほ笑みを忘れない、陰気な顔をしない。とありました。今後、出来るだけほほ笑みを出してきたいと思います。」(議事録)と話しましたが、「ほほ笑みを忘れない、陰気な顔をしない」は、まさに“幸福度”を高めるための行動だと思ったのです。
「マイあさラジオ」をパソコンで聞き返しメモした内容を以下に記します。
幸せだと感じる幸福度が高い人のほうが寿命が延びるが、幸せな人、ポジティブな人は他人の助けを借り易く、視野が広がるので、困難を乗り越えやすくなるからである
幸福度の50%はほぼ遺伝で決まる。ご機嫌な人の家族はだいたいご機嫌で、不機嫌な人の家族は不機嫌な人が多い。しかし、幸福度の残り50%は遺伝以外の環境や行動などの要因で変えられる
昔は考え方を変えるというアプローチだったが、自分の考え方を変えるのは非常に難しいので、最近は環境や行動を変えることで結果として考え方が変わっていくというふうに移っていっている
孤独な人の部屋は散らかっていることが多く友達を呼びにくいが、きれいにすると友達を呼びやすくなり幸福になる可能性が上がっていく(環境を変える)
作り笑いをするとか、下ではなく上を向く、ガッツポーズをするなど嘘でもよいから単純なことをすると、それだけで気分が盛り上がっていくことが知られている(行動を変える)
幸福と繋がりは深い関係があり、幸せな人は友達の数が多い。繋がりの質より繋がりの量のほうが幸福への影響が大きい。アメリカの研究で、自分の友達が一人幸せになると自分の幸福度が9%アップし、自分の友達が不幸になると自分の幸福度が7%下がることが確認された。幸せのほうが不幸せより感染力が強いので、たくさん友達に出会っていたほうが確率的に幸せになれる可能性が高くなるということになる
幸福度を上げるために何をすればよいかを国家として取り組んでいるのがイギリスで、感謝の訪問(その人に直接面と向かって感謝を述べる)、運動する(脳内に幸せを感じるβ−エンドルフィンが出てくる)、人と繋がる、何か新しいことを学ぶ、人に与える の5つ行動を提唱している
専務が、出来るだけほほ笑むという行動を継続すれば、専務の幸福度は確実にアップすると思います。そして、私はイギリスが提唱する5つの行動を、「家族(特に妻に)や社員に直に『ありがとう』と言う、7月から通い始めた富山市角川介護予防センターでのトレーニングを続ける、異分野の新しい友達を見つける、挫折しているハモニカの練習を再開する、従来から行っている国連UNHCR協会、国境なき医師団、ロータリー米山記念奨学会など各種善意団体への寄付を増強する」として実行し、寿命を延ばそうと思うのです。