今年1月のこのコラムのタイトルは「 81+5」でした。これは1階に食料品店「地場もん屋」が入る総曲輪ウィズビルの4階にある客席数176席の小さな映画館ほとり座で、去年1年間に観た映画の本数が81本と県内のほかの映画館で観た映画が5本だったということです。
今回のタイトル「92-81」の「92」は、今年ほとり座で1月から観てきた映画と今月末までに観る予定映画の合計本数です。ほとり座から毎月送られてくるスケジュール表に書かれている作品の概要を読み、観たいと思う映画に〇をつけておいて観るのですが、今年は81本だった去年より11本多く観ることになります。
今年最初に観たのは1月3日の主演フランキー堺の「幕末太陽傳」で2本目は同じ日の夕刻に観たジョージアを舞台にした「金の糸」。7日の土曜日にはアメリカ合衆国の「ホワイト・ノイズ」で9日の日曜日には「丹下左膳余禄」、そして28日の土曜日には耳の聞こえない女性ボクサーを描いた「ケイコ目を澄ませて」で、1月はこの5本でした 。手帳の毎月の予定欄に書き込んでいる映画名を挙げたのですが、書きながら題名から内容がすっと思いだされた映画は一つもありません。記憶力の衰えかと愕然としてChromeで映画名を入れて検索し、内容を思い出していました。
2月は10本、3月は14本、4月が8本で5月が5本、6月が4本で、ここまでの半年で46本でした。題名から何となく内容が思い出せたのは、「チョコレートな人々」、「㊙色情めす市場」(ポルノ映画ではありません)、「天上の花」、「寝小屋-海から生まれた家族」、「ただいま、つなかん」、「ドリームホース」、「殺しの烙印」、「神々の深き欲望」、「コンパ―メントNo6」、「トリとロキタ」、「午前4時にパリの夜は明ける」、「セールスガールの考古学」、「岡本太郎の沖縄」、「茶飲友達」でした。
7月が14本、8月が5本、9月が7本、10月が2本、11月が10本、そして今月が8本です。内容が思い出せたのは「メグレと若い女の死」、「丘の上の本屋さん」、「ジョージア・白い橋のカフェ」、「恋はロープウエーに乗って」、「海を待ちながら」、「EOイーオー」、「ハマのドン」、「ゆ」、「サマーウォーズ」、「あいのこむらがえり」、「テノール」、「せかいのおきく」、「Rodeoロデオ」、「青いカフタンの仕立て屋」、「RRR」、「裸足になって」、「バカ塗りの女」、「ロック、ストック&トゥ-・スモーキング・バレルズ」、「光をみつける」、「レオン」、「エドワード・ヤンの恋愛時代」、「私の嫌いな弟へ」、「リバー、流れないでよ」、「夢みる校長先生」、「シェアの法則」、「ロイ・ハーグローブ」、「親のお金は誰のもの」、「ダンサー」でした。
読者の皆さんには、ここまで題名をずらずらと書かれても、「面白い題名だな」と思うくらいで、実際に観ていない人にはつまらないコラムだと思われることでしょう。それを百も承知で書いたのは、ぜひ映画館に足を運び、YouTubeではなくて大画面で観て、楽しい、あるいは考えさせられる時間を持ってほしいのです。読書は、自分から積極的に本に働きかけなければいけないので映画鑑賞より能動的だと言えますが、映画も読書ほどではなくても脳の活性化には役立つと思います。
12月9日の土曜日、ほとり座で10時からの「親のお金は誰のもの」のチケットを買ったとき、「林さん、今日は独占ですよ」と言われました。本当に観客は私一人でした。こんなに面白い映画は宣伝すべきだと、帰宅してすぐにfacebookに6億円の真珠をめぐるこの映画のあらすじを書き、ぜひ観るようにとPRしました。良い作品を上映するほとり座が、採算不振で廃業するようになっては、富山市の文化度が下がるというものです。この視点からも、映画館に出かけましょう。
映画は、時代を超え、国や地域を超え、常識を超え、性差も超えます。何か暗いと感じながら観ている映画でも、ラストがハッピーだとホッとします。映画が終わり、会場が明るくなって現実に戻るときの充実感を味わってみませんか。
心技体とは、武道や相撲で重んずる、精神・技術・体格の三要素のことですが、私が富山後援会の副会長を務める朝乃山について、日本相撲協会のホームページには身長188.0㎝、体重172.0㎏、得意技は押し、右四つ、寄りとあり、心が優しいのが勝負師としては難点かも知れませんが、体格は立派だし技術も型を持っています。
今場所は右ふくらはぎの肉離れで初日から休場しましたが、昨日(11月19日)の中日8日目から出場し、大関貴景勝に右四つからのすくい投げで勝ちました。このまま千秋楽まで全勝すれば8勝0敗7日の休みで勝ち越しとなり、来年1月の初場所での小結は間違いのないところです。今日の大関霧島との一番は見ものです。
さてここから本題です。先月のコラムで「体(たい)は私自身の体力になろうかと思います。心と技はまだまだ若い社員に負けないのですが、体の方は衰え背中も曲がっています」と書きましたが、先月のコラムを書いた後に、体には肉体の体力でだけではなく頭脳の体力である知力もあると思わされた出来事がありました。
10月19日に中学生時代の同期会が午後6時から呉羽ハイツで行われることになっていて、私は永久代表幹事を仰せつかっているため、その日に新潟で行われていた日本アスファルト合材協会の技術委員会を閉会1時間前の午後2時に退席し、事前に購入していた14:27新潟発、17:56富山着の新幹線とき326号に乗り、富山駅からタクシーで向かえば6時半頃には呉羽ハイツに着くだろうと、会場のホテルからタクシーで新潟駅に向かいました。タクシーの中で、背広の上着の右内ポケットに入れていたJRの切符を入れた紙袋を3回ほど確かめました。そして新潟駅に着きタクシーを降りたところで内ポケットから切符を取り出そうとしたところ、その袋がありません。左の内ポケットや左右の外ポケット、ズボンの前後4つのポケットを探しても見つかりません。タクシーの中に落としたのだと思いましたが、乗ってきたタクシーはもういませんでした。やむなく次の15:44新潟発のとき330号の切符を買って19:12に富山駅に着き、タクシーで呉羽ハイツに向かい、会場に入ったのが懇親会終了時刻8時の15分前。空けてあった最前列に着席し日本酒を3杯飲んだところで、閉会の挨拶の指名を受けました。
そこで、「体力だけでなく知力も衰えないようにしましょう」と今日の顛末を話しました。私は数え年で喜寿の77歳ですが、本当にそう思います。体力は、毎朝30分の犬との散歩で何とか大丈夫でしょうが、知力は物忘れ、忘れ物(今も名刺入れが見つかりません)をどのように防ぐかを工夫すること、そして何にでも好奇心を持って積極的にやってみることで現状維持が図られるのではないかと思っています。今月のコラムのネタは、先月のこのコラム「転んでもただでは起きず、話のネタに」と同じになりました。好奇心を持って来月の新しいネタを探しましょう。
今月9日の日曜日に、高岡の海沿いの温泉旅館「磯はなび」で、大本山国泰寺派管長猊下(げいか)大道老子の澤管長の「喜寿祝賀会」が開かれ、私も数え年で喜寿ということで招待されて出かけましたが、額と頭には大きなバンドエイドを貼っていました。
私が澤管長とお会いするのは3回目で、1回目は、私が朝乃山富山後援会の副会長を務めていると知った私の高校同期生のN君が、朝乃山が小さい時からよく訪れ好物の鶏のから揚げを食べていた呉羽の「丸忠」に澤管長が来られると案内してくれたので出かけたところ、澤管長の向かいに席がとってあり、酒を酌み交わしたのが最初の出会いでした。その縁でN君が澤管長の「喜寿祝賀会」に声をかけてくれたのです。
2回目は、相撲は「心技体」と言うが朝乃山は技と体は立派だが心が弱いということで、朝乃山のお母さんが氷見の生まれで国泰寺の門徒であることから、N君の勧めで、朝乃山に9月29日に国泰寺で座禅を組むことになりました。9月上旬の朝乃山富山後援会の役員会の席にわざわざ澤管長が見えられ、役員に色紙を頂きました。
そして3回目が澤管長の「喜寿祝賀会」でした。祝賀会では最初に参加者から喜寿の男女7、8人がステージに上がらせられました。そして司会者が開会の辞で「ここ磯はなびは、朝乃山のお母さんが生まれた氷見市にも近く・・・」と言っていたことが伏線であったようで、朝乃山後援会副会長の林さんに乾杯の音頭を取ってもらいますとアナウンスされました。N君からは乾杯の挨拶をしてほしいと事前に頼まれていましたので、ここは相撲の「心技体」と私の怪我をネタに挨拶しようと準備し、次のように話しました。
「ただ今護国神社の宮司さんが、国泰寺と合流との関係を話されましたが、まず朝乃山富山後援会副会長の私とご老子の関係をお話しします。(中略)「相撲では心技体と言いますが、会社の経営者の私にとって、心とは経営理念、技とは最先端の機械やコンピュータシステムの導入、そして体は私自身の体力になろうかと思います。心と技はまだまだ若い社員に負けないのですが、体の方は衰え背中も曲がっています。一昨日の夕方、雨の中を犬の散歩をしていて脚がもたつき隣家のブロック塀に頭から激しく当たって頭頂部と額を怪我しました。こうして絆創膏を貼っています。一方朝乃山は右4つの型という技術や体力はありますが、心、精神力が弱いので、Nさんの勧めもあって9月場所の後、国泰寺で座禅を組ませました。11月の9月場所は期待できると思います。
ご老子には心技体ともご立派ですが、私と同じ77歳。どうかお体にはご留意され、これからも我々をご指導いただきますようお願いいたします。」
何事も準備が大切です。今回のスピーチにおいても、転んで怪我したことをネタに話を組み立てました。皆さんもスピーチする時は、事前に準備をしましょう。