22日未明から台風21号がやってきました。昨日から雨風が続き、看板が飛ばされたり冠水したりと各地で被害のニュースが流れていました。
この影響で、今朝はオフィスの隣を流れる神通川(1級河川)の水量が増しており、いつもは見える対岸まで水が押し寄せていました。富山市地区には、午前4時頃に緊急エリアメールが流れ、中にはその音で目覚めた!という社員も数名いたようですが、現在(16:30)は水位もさがってきており一安心になりました。もしもこの堤防が決壊したら、堤防真横にあるこの富山オフィスは打つ手立てがありません。そう考えるとちょっと怖いですね。
こんにちは。久しぶりの日誌更新です。
先日倉庫のシャッターを開けると、パレットに積まれた資材が大量にありました。
さてここで問題です。これは何に使うものでしょう?
①舗装面のクラック補修材料
②路面電車の線路に充填する樹脂
③実は大量のお菓子
正解は・・・②の路面電車の線路に充填する樹脂 です。
富山市内を走るライトレールという路面電車をご存知でしょうか。
この樹脂は富山ライトレールの永楽町交差点付近での複線化工事で使用しています。(上りと下りに専用化することで多くの電車を走らせることができ、朝夕の混雑を緩和する事を目的としています。)
従来、路面電車の線路(専門用語では軌道)は枕木にレールをボルトやくさびで固定し、回りをコンクリートやアスファルトで埋めてありますが、最近、新たに設置している軌道は、はじめにコンクリートで軌道路盤と言われる構造物を作った後にレールを設置し、その隙間に樹脂を流し込んでレールを固定しています。これを樹脂固定軌道と言います。樹脂固定軌道は他にも富山環状線などもあります。
樹脂固定軌道のメリットは何よりも良好な乗り心地です。電車はガッタンゴットンと走るイメージがありますが、樹脂固定軌道区間ではそれらの音や振動はほとんど発生しません。また耐久性も高いと言われています。
なお、この樹脂はドイツのエディロンというメーカ-の物で、路面電車が多く走るヨーロッパではメジャーな製品だそうです。今回の工事でも船便で神戸港に到着後、トラックで富山オフィスの倉庫に運搬しました。
皆さんも、富山ライトレールに乗られた時は電車とは違う静かさを感じてみてくださいね。