8月18日の日曜日。この日は、4つの行事への参加を予定していました。
午前7時からの、朝日建設として毎年参加している富山駅周辺での富山市ふるさと美化大作戦、9時からの、東富山運動広場での富山市勤労者ソフトボール大会の応援、午後3時半からは、北代の「あさひホーム」で夏休み特別企画「真夏のJAZZ」を聴き、さらに7時から総曲輪のジャズクラブ「FIVE SPOT」で「夏のキューバンプロジェクト IN TOYAMA VOL.4」を聴くという、午前中は屋外を移動し、午後から夜にかけてはライブ会場を移動するという、結構あわただしい予定でした。
実は今月のこのコラム、長いと思っていたお盆休みの6日間も時間はしっかりと過ぎ、16日に「やはり会社はいいな!」と出勤したものの、コラムの提出期限が20日の午前中に迫っているという認識が薄れていました。
コラムの題材を何にしようかと焦りだしたのは翌土曜日。「よし、過密スケジュールの明日のことを書こう!」と何とも安直に考え、タイトルも、見た人が「何の話かな?」と興味を持ってくれたらとの思惑で「8月18日」と付けました。
ここまでが言い訳で、我ながらいい加減だと思います。この後も面白くないだろうと思った方は、ここで読むのを止めても一向に構いません。
5時に起きて2匹の犬を1匹ずつ散歩させてから、富山市ふるさと美化大作戦に、例年通り「落書き消し隊」として営業部のN.Fさん、総務部のH.Mさんと私が富山市の男性職員2名と一緒に参加しました。当社が販売している、天然のオレンジから抽出した成分で作った落書き消し剤「オレンジ110」を使っての作業は、事前に富山市の職員が撮影した落書きされた個所の写真と地図に基づいて行いますが、先ず、初めての富山市の職員さんにN.Fさんが消し方を実演して見せた後、当社チームと富山市チームに分かれてそれぞれ十数か所の落書きを消しました。私は4か所の落書き消しをしましたが、照明柱や変圧器にスプレーで汚く殴り書きされた落書きに、「犯人はどんな人間だろうか?何を思ってこんなことをするのだろうか?酔ってのことだろうか?多分、男だろうな?」などと考えてしまいました。朝日建設の社員は、公共事業を通して社会のインフラ整備を行うことで世の中の役に立ちたいと思って仕事をしていますが、落書きする人には世の中の役に立ちたいという気持ちは微塵もないのだろう、また、「恥を知る」という言葉も知らないのだろうと思いました。
2番目の予定はソフトボールの応援。コンビニでサンドイッチを買って車中で食べ、何とか9時にソフトボール会場に間に合ったと思ったら、当社の選手は試合をしておらず、建物の陰で休んでいるではないか。選手として出ているS.Hさんから、私の携帯にショートメールが入っていたのに気づかなかったのですが、第1試合の相手が棄権したので、第2試合からだとのこと。そのうちにT.Mさん、M.Fさん、そしてM.Mさんがやって来ました。T.MさんもM.Fさんも選手として参加したことはあったが、応援に来たのは初めてとのことで、メールでの私の応援要請が初めて功を奏したと嬉しく思いました。10時過ぎからの試合は、昨年準優勝のチームと当たり、先攻の当社はピッチャーのN.Fさんが強力打線を相手に3回裏まで0対2と好投していましたが、4回裏につかまり、ホームランや連打を浴び、エラーも出て、あれよあれよという間に8点取られ0対10でコールド負けしました。しかし、練習もほとんどせずの参加でしたので、結果はやむを得ないものでしたが、今年も、S.Hさんの4歳になる娘さんや、T.Iさんの小3の息子さんの元気な姿が見られて良かったです。
12時に帰宅し、シャワーを浴びてすっきりしてひと眠りしてから北代のあさひホームでの「真夏のJAZZ」へ。デイサービスフロアの会場は満席のお客様で、私が案内した取引先の社長さんもご夫婦で来ておられました。JAZZライブの出演者は、富山県出身でヴォーカルとクラリネットの果奈さん、茨城県出身で、東京理科大学卒業というピアノの楠直孝さん、そして、平成15年の朝日ケアの開業時から介護スタッフとして働きながら、全国で演奏活動をしているパーカッションのヤマダベンさんです。
第一部は、ジャズのスタンダードナンバー「A列車で行こう」から始まり、2曲目はボサノバ風にアレンジした「ハナミズキ」、そして3曲目が灰田勝彦の「鈴懸の径(すずかけのみち)」でした。この歌は私が昭和45年にサラリーマンになった時、私をかわいがってくれた営業部の先輩がスナックのカラオケで歌うのを聞いて大好きになった曲です。「友と語らん 鈴懸の径 通いなれたる 学舎の街」で始まる「鈴懸の径」は、灰田勝彦が第二次世界大戦中に歌い、戦後はジャズ・クラリネット奏者の 鈴木章治が一世を風靡した曲ですが、果奈さんがその「鈴懸の径」を歌いかつクラリネットを奏でるという、誠に贅沢な演奏でした。そのあとは「テネシーワルツ」と果奈さんのオリジナルの2曲が続きましたが、女性たちは頭でリズムをとり、男性は足でリズムをとりながら熱心に聴いていました。
第二部は富山にちなんだ曲ということで、最初は美空ひばりが歌った「真赤な太陽」。なんで富山?と思ったら、作曲が富山市出身で『原信夫とシャープス・アンド・フラッツ』のリーダーの原信夫とのことでした。次が井上陽水の「少年時代」で、これは藤子不二雄Ⓐ原作の映画「少年時代」の主題歌を井上陽水が作曲したということでした。そしてオリジナル曲を3曲奏で、最後は皆で「故郷」を合唱しました。途中、ピアノとパーカッションそれぞれの独奏がありましたが、楠さん、ベンさんのエネルギッシュな演奏に魅了されました。
そして午後8時からは「夏のキューバンプロジェクト IN TOYAMA VOL.4」。会場の「FIVE SPOT」では夜にジャズの生演奏をやっていて、去年は渡辺貞夫(ナベサダ)のサックスを聴きましたが、美味しい昼食も食べられるので、時々出かけています。7月末に昼食に出かけたときに、カウンターにあったチラシを見つけ、お盆休みの後にキューバの音楽を聴いて、元気をつけようか!と思って1枚購入しました。チラシには「世界中旅を続けてきた3人がお届けする、一夜限りのワールドミュージックナイト。キューバ、プエルトリコ、スペイン、ブラジル、NYのサルサからポップスまで彩り豊かでダンサブルなサウンドをお届けします」とありました。
会場の最前列の木の椅子に座っての2時間、お尻が痛くなって時々左右に腰を動かしていましたが、バイオリンとヴォーカルのSAYAKA(日本人女性)、ヴォーカルとギターのCarlos Cespendes(キューバの男性)、そしてヴォーカル・パーカッション・ダンスのGENKI(日本人男性)の3人による情熱的な、あるいはしんみりしたラテン音楽を、ウイスキーの水割りを片手に楽しみました。Carlos Cespendesさんの歌声、SAYAKAさんのバイオリンの音色は、今でも耳に残っています。途中休憩の時間に、見知らぬ男性から声をかけられましたが、富山市内のホテルのフロントにいて、私のことを知っていて声かけた、また、GENKIさんにサルサダンスを習っているとのことでした。リズム感の全くない私には、うらやましい話でした。
ライブが終わり、長男に教えてもらって時々行っているワインバー「アルプ」に歩いて出かけ、砂肝を肴に赤ワイン2杯と白ワインを1杯飲みましたが、マスターと長男の話をしていたら、カウンターの隣の席の女性とテーブル席のお連れの女性から長男のことを知っていると話しかけられ、話が弾みました。ここでも、世の中は狭いと思わされました。
以上、長々ととりとめのない日記風のコラムになりましたが、皆さんは、どんな8月18日でしたか?