2025.02.03

インフラDX、推進中!

インフラDXとは?

  

インフラ分野において、データとデジタル技術を活用して、建設生産プロセスの高度化・効率化、国民サービスの向上、組織の働き方や文化・風土の改革等につながる取り組みです。(国土交通省HPより)

  

“DX”って言葉ばかりが先行しているように思われがちですが、実は建設業界にとってそれは日常。例えば、発注者とのデータのやり取りは電子納品(オンライン上での書類受取りや提出)というデスクワーク的な側面から、現場においての3次元測量に至ってはもうデフォルト!DXなしで建設プロジェクトを語れません。

  

さて、当社が現在担当している「常願寺川・岩峅寺護岸工事」ではi-Constructionの一環として、DXを推進しています。具体的にはどんな感じで活用されているの?どんな展開が見られるの?と気になるあなたに、当現場ブログからピックアップした情報をお届けします!

  

常願寺川・岩峅寺護岸工事/現場ブログはここからチェック↓↓

https://genba2-s.net/jyoganji-iwakuraji/%e6%9c%ac%e6%97%a5%e3%81%ae%e4%bd%9c%e6%a5%ad/

  

今回紹介するのは、①ドローン(UAV)測量と、②BIM/CIMとARの活用についてです。

  

①ドローン(UAV)測量

ドローンを用いた写真やレーザー照射による測量を行うことで
・無人航空機のため、時間・人員は少なくて測量可能な場所が多い
・地形情報を点群データとして取得するため、専用ソフトを用いて自動的に解析ができる

つまり

  1. 時間とコストを抑えて、従来方法では測量できなかった場所も測量できる
  2. 測量データを元にして、3Dモデルなどを容易に作成できる

というメリットがあります。

↑解析ソフト操作中の動画も(ちょっと画面ナナメ、sorry!)

  

<上空写真>

6月

8月

(土砂の掘削計画)
(土砂の掘削計画)

 10月

 11月

 12月

 1月

   

②BIM/CIMとARの活用

BIM/CIM(※1)モデルを変換して現場でAR(※2)実寸表示させたりすることで

・まだできていないもの、持ち運べないものを見ることができる
・物理的に見えないはずのものを、見ることができる
・現実とデータを融合させ、目線を変えずに確認することができる

つまり

  1. 従来の2次元図面と比較して、立体的に視覚化され、様々な視点からの確認もできる
  2. 作成された3次元モデルを閲覧し、施工計画を検討する際の参考にできる
    3.出来あがりの完成イメージを利用することで、工事関係者へより分かりやすく説明でき、現場全体の理解促進につながる

というメリットがあります。

  

(※1)
BIM=Building Information Modeling
CIM=Construction Information Modeling
両者を合わせて、建設生産システムの効率化を実現する手法として活用されている

(※2)
AR=AugmentedReality:オーグメンテッドリアリティ。現実と仮想の「融合」により現実世界を領域拡張する技術。

(ちなみにVR=VirtualReality:バーチャルリアリティとは異なる。VRは、非現実な仮想世界をあたかも現実のように感じさせる技術のこと。)

  

<完成イメージ> ************************************

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<6月BIM/CIM+AR実施中>

<8月BIM/CIM+AR実施中>

↑現場の様子は、現場に設置したライブカメラにて映像が通信され、
リアルタイムで事務所内の大きなモニターで常時確認出るようになっています。Wow!

<11月BIM/CIM+AR実施中>

↑マイクラみたい!(笑)

   

③まとめ

現場の様子をYouTubeで見られるのも、10年前から導入している電子黒板も、世の中のデジタル化初期の頃からお馴染みですが…

  

このデジタル化一つ一つが改善、開拓されていって、今では革新的な技術としてインフラDXと呼ばれるまでに発展していったのだなと改めて感じます。それらをひっくるめて、私たち建設業にとっては身近な“インフラDX”です!

   

(思いがけず増水したあの日💦)
(黒板は、電子もボードも両方使ってるから“ハイブリッド”かな(笑))