インフラDXとは?
インフラ分野において、データとデジタル技術を活用して、建設生産プロセスの高度化・効率化、国民サービスの向上、組織の働き方や文化・風土の改革等につながる取り組みです。(国土交通省HPより)
“DX”って言葉ばかりが先行しているように思われがちですが、実は建設業界にとってそれは日常。例えば、発注者とのデータのやり取りは電子納品(オンライン上での書類受取りや提出)というデスクワーク的な側面から、現場においての3次元測量に至ってはもうデフォルト!DXなしで建設プロジェクトを語れません。
さて、当社が現在担当している「常願寺川・岩峅寺護岸工事」ではi-Constructionの一環として、DXを推進しています。具体的にはどんな感じで活用されているの?どんな展開が見られるの?と気になるあなたに、当現場ブログからピックアップした情報をお届けします!
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今回紹介するのは、①ドローン(UAV)測量と、②BIM/CIMとARの活用についてです。
①ドローン(UAV)測量
ドローンを用いた写真やレーザー照射による測量を行うことで
・無人航空機のため、時間・人員は少なくて測量可能な場所が多い
・地形情報を点群データとして取得するため、専用ソフトを用いて自動的に解析ができる
つまり
というメリットがあります。
<上空写真>
6月
8月
10月
11月
12月
1月
②BIM/CIMとARの活用
BIM/CIM(※1)モデルを変換して現場でAR(※2)実寸表示させたりすることで
・まだできていないもの、持ち運べないものを見ることができる
・物理的に見えないはずのものを、見ることができる
・現実とデータを融合させ、目線を変えずに確認することができる
つまり
というメリットがあります。
(※1)
BIM=Building Information Modeling
CIM=Construction Information Modeling
両者を合わせて、建設生産システムの効率化を実現する手法として活用されている
(※2)
AR=AugmentedReality:オーグメンテッドリアリティ。現実と仮想の「融合」により現実世界を領域拡張する技術。
(ちなみにVR=VirtualReality:バーチャルリアリティとは異なる。VRは、非現実な仮想世界をあたかも現実のように感じさせる技術のこと。)
<完成イメージ> ************************************
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<6月BIM/CIM+AR実施中>
<8月BIM/CIM+AR実施中>
<11月BIM/CIM+AR実施中>
③まとめ
現場の様子をYouTubeで見られるのも、10年前から導入している電子黒板も、世の中のデジタル化初期の頃からお馴染みですが…
このデジタル化一つ一つが改善、開拓されていって、今では革新的な技術としてインフラDXと呼ばれるまでに発展していったのだなと改めて感じます。それらをひっくるめて、私たち建設業にとっては身近な“インフラDX”です!